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Salesforce には効率的に顧客関係管理・営業支援を行うための自動化機能がありますが、複雑なビジネスプロセスや独自の業務フローの自動化に対応することが難しいケースがあります。そのような課題に対応するため、Salesforceの機能をカスタマイズするApex(エーペックス)というプログラミング言語があります。このページでは特徴などについて詳しく紹介していきます。
Apex(エーペックス)はセールスフォース社が提供しているSalesforce専用のプログラミング言語です。世界的に広く用いられているJavaに似ていて、プログラミングの経験がある方にとっては直感的で扱いやすいコードとされています。ボタンクリック・レコード操作などといったユーザの動作に対し、細かなアクションを指定することができます。
Apexを利用するためにはプログラミングの知識や技術が求められますが、うまく使いこなすと細かく複雑な自動化の設定をすることができます。Apexでレコードの作成・更新などの前後のタイミングにおいて自動でアクションを行うよう設定すると業務の一部を自動化することができます。さらにアクションを自動化すると、自動化ツールからの呼び出しや外部アプリケーションとの連携もできます。このApexはSalesforceのアプリ開発においても用いられている言語であり、使いこなせるようになると業務の自動化だけではなくあらゆる場面で活用できます。
Apexについて学んでいると、「Apexトリガ」と「Apexクラス」という用語が頻出します。Apexを使いこなすためにはこの2つの用語についてしっかりと理解する必要があります。ここではApexトリガとApexクラスの違い、それぞれの用語の意味・用いる場面などについて解説します。ぜひチェックして下さい。
Apexトリガの「トリガ」とはいわゆる引き金のことです。つまり物事が動き出すタイミングを示す用語であり、「どのタイミングで、どのアクションが実行されるか?」を記述します。指定できるタイミングとしてはBefore(前)で挿入・更新・削除の3種類に加え、レコード復元後・After(後)で4種類の動作を指定できます。トリガの本体に実行されるコードを記述します。フローなどの宣言型開発で実装されるようなケースが増えてきていますが、複雑なロジックでの実装が困難なことも少なくありません。宣言型開発で実装が難しいような複雑なロジックを実装したい場合においては、このApexトリガが適しています。
Apexクラスは「どんなプログラムを開始するか」を記述したいわば設計図です。「どのレコードを対象とするか」というオブジェクトの状態を指定する変数と、「挿入や更新・削除などといったアクションを行うか」という動作を制御するメソッドを設定することとなります。このApexクラスは先に紹介した「Apexトリガ」から呼び出すことも可能ですが、他にも「Flow Builder」などといった別の機能から呼び出すことも可能となっています。さらに、ApexトリガとApexクラスを組み合わせて使うことも可能です。トリガで特定条件を満たすレコードを抽出したうえで、抽出したレコードに対してApexクラスで実装した複雑な処理を実行するなどの使い方が可能です。適切な使い分けができると、Salesforce上のデータ操作に対して柔軟かつ強力なカスタム機能を実装することができます。
Salesforceには、「Salesforceフロー」と呼ばれる自動化機能群が用意されていて、簡単な自動化はローコードで記述できます。画面ウィザードはフローで作る方が低コストに抑えられますが、複雑なリスト処理などはApexの方が優れています。それぞれの目的や社内で使えるリソース、今後の活用方針などといったあらゆる要素を検討し、どの自動化ツールを使うべきかを決定するようにしましょう。
このページではSalesforceで使われるプログラミング言語「Apex」について解説しました。このApexは高性能ですが開発者向けの機能であり、活用するためには一定の高度な知識が必要です。自動化ツールを比較・検討するためにはSalesforceだけでなく他アプリ・他ツールとの連携なども考える必要がありますので、その道のプロである専門家に相談することをおすすめします。
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