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このページではSalesforceの開発やカスタマイズをするうえで欠かすことができない「Sandbox」(サンドボックス)について紹介・解説します。Sandbox(サンドボックス)の機能とメリットについて掘り下げていきます。ぜひチェックして参考にしてください。
SalesforceのSandbox(サンドボックス)とは、実環境から隔離された開発環境・テスト環境のことをいいます。システムの管理者や開発者が実際に登録するデータを使用して新たな機能を自由に検証できます。Sandboxの語源は実社会に影響を与えず、作ったり、壊したりできる、子供の「砂場」や「砂箱」であり、コンピュータ分野においては実環境とは隔離された仮想空間を指します。SalesforceにおけるSandboxは本番となる組織の完全なるコピーであり、レコードデータや設定情報が含まれていることに加え、特別な設定や管理の必要がないためいつでも気軽に使用することができるようになっています。
SalesforceのSandboxを利用するメリットは大きく2つあります。1つは安全な環境で開発やカスタマイズができる点。もう1つは業務を中断させることなく同時並行としてテスト実施ができる点です。ここではそれぞれのメリットについて更に掘り下げていきます。
Sandboxを使用する最大の目的は、Salesforceにおける開発やカスタマイズ、テストなどを実施する場合に、安全な仮想環境の中で動作させて評価や分析を行うことです。Sandboxは、仮想環境に作成したSalesforce組織のコピーなので、既存の本番組織のデータや機能などに一切の影響を与えることなく、開発やカスタマイズ、テスト、ユーザートレーニングなどの一連の作業を実行することができます。万が一新たに追加をした機能やプログラムなどが、Salesforceの組織に対して悪い影響を及ぼすようなものだったとしても、本番環境には全く影響を及ぼすことなく安全を保つことができます。
本番の環境でテストをおこなうと、既存の業務をストップさせるなど大きな影響を受ける恐れがあります。しかしSandboxを使うと既存業務をストップさせる必要がないので、日常業務と並行してテストを実施できます。テストの度に業務の中断をしなければならないような環境であった場合、技術開発やテストの実施をためらってしまう恐れがありますが、このような開発ハードルを減らすことで積極的に機能追加や開発・ユーザートレーニングなどがおこなえるようになります。さらに、社内のSalesforceユーザーに余計な負担をかける必要がないという点もSandboxを使ううえにおいて大きなメリットです。
SalesforceのSandboxには「Developer Sandbox」「Developer Pro Sandbox」「Partial Copy Sandbox」「Full Sandbox」と全部で4つの種類があります。これらはそれぞれで異なる特徴を持っていますが、ここでは一例として「Developer Pro Sandbox」の特徴を解説します。「Developer Pro Sandbox」の基本的なベースは「Developer Sandbox」と同じであり、本番環境において設定している各アプリケーションの情報とオブジェクトの設定情報が全てコピーされるようになっています。違いとしてはデータ容量とファイル容量の制限がともに増えている点であり、大きな開発やカスタマイズの場面で使用できます。
Salesforceにおいて新しい機能を組織に追加する場合は検証テストが欠かせません。システム管理者や開発者であってもまずはSandbox上での作業や検証テストを行い、正常に動作することを確認してから本番組織にリリースする必要があります。Sandboxの本質的な目的とメリットをしっかりと把握し、有効活用できるようにしておきましょう。このサイトではほかにもさまざまなSalesforceに関するコンテンツを制作・公開しています。隅々までチェックしてみてください。
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