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Salesforceのオペレーションではカバーできないとき、標準機能をカスタム化して対応することがあります。しかし、標準仕様を変えることは便利になるだけではなく、リスクがあることも知っていなければいけません。この記事では、Salesforceの標準機能をカスタム化するリスクについて解説します。
Salesforceの標準機能は、ApexやLWCなどの言語を利用することで機能追加(カスタム化)することができます。課題やプロセスなど企業独自の要件に対応できるだけでなく、事業の成長に合わせて新しい製品に対応するカスタムオブジェクトの追加や承認フロー修正、カスタムロジック実装を行うこともできます。
また、カスタム化すれば他のシステムとの連携もできます。ERPや会計システムとの連携はデータの一元管理を可能とし、ビジネス価値を高めることにつながります。
Salesforceの標準機能をカスタム化すれば営業がうまくいく、使いやすくなるなどのイメージがあるかもしれませんが、カスタム化することでかえって使いづらくなってしまうこともあります。ここでは、カスタム化のリスクを4つ紹介します。
Salesforceの標準機能は特殊なプログラムによって作られているものですから、自分で同じ機能を作ろうと思っても不可能です。
カスタム化してしまうと、複雑に制御されているアクセス制や権限追加などがうまく使えず、せっかくの機能が使えなくなってしまう恐れがあります。カスタム化して代替しようと思っても難易度が高く実現には時間もかかります。
標準機能で多くの機能を持ち、設定項目も多いため知識がない状態で設定しないとデータが重複したりつぎはぎが生じたり、うまく使えない可能性もあります。
Salesforceは年に3回アップデートが行われますが、対象となるのは標準機能だけです。カスタム化した機能はアップデートされないので、標準機能だけが進化する状況が起こります。
カスタム化した機能の権限設定、セキュリティ設定が不十分だと情報漏洩リスクもつながることは気を付けなければいけません。
カスタム化機能も保守コストはかかります。仕様変更やApex、LWCにバージョンアップがあるとその都度プログラムの修正や動作確認が必要となります。社内で保守を行うのであれば対応できる人員が必要ですし、社外に委託するならコストがかかってしまいます。
カスタム化すると使いやすくなるかもしれませんが、カスタマイズしすぎるとメンテナンス性が低下する、属人化してしまうリスクもあります。
Salesforceの標準機能で対応が難しい部分は、カスタム化で対応することができます。カスタム化することで自社の要件に合致する機能を作ることができて便利になるかもしれませんが、せっかくの標準機能がうまく使えなくなるなどのリスクもあります。
基本的に標準機能で対応し、それでもカスタム化するときにはリスクを考えてから行うようにしましょう。
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